サラワク生活

マレーシア サラワク州10周年な日常生活を綴っていきます

ロングハウス

こんばんは、納豆ラーメンです。

今日は、久しぶりなので、ありきたりな話題を、と言うことでロングハウスです!

「なーんだ。」っと思われた方を裏切るような記事にしますよ!


さて、上の写真はビンタンゴーからジュラウにむかう道の途中で撮ったものです。

わりに長いです。

そう、長屋です。ちなみに中国語では「長屋」と書きます。

江戸時代の長屋みたいに、一ヶ所で火の手が上がると、すぐに全焼しやすいのが欠点です。電線に引火したらあっという間。


時々、昔、首狩り族であったイバン族(オラン ウルと呼ばれる少数民族は幾つか有りますが、彼らも昔、首を狩っていたそうです。)が、ロングハウスの共同廊下の天井に首を吊るしていたりします。

結構、黒くなってます。

彼らにとってはお守りの要素もあるのか、内陸部にはまだ見られます。

かなりクチンの博物館に納められたと思うのですが、まだ残っているでしょう。

主人の祖父にあたる人が昔、イバン人がビンロウジの実を食べ、剣を磨いでいるのを目撃し、血相を変えて慌てて帰宅したそうです。

ビンロウジは一種の覚醒剤や麻薬のような作用があるので、人を殺す勇気が出にくいため、服用したのでしょうね。

怖いですか?野蛮人と思いました?

日本人も怖いですよ-。

ほら、「道」という字、道を作るときには「首」が使われたんですねー。人柱?


昔は怖かった首狩り族ですが、今はとっても温厚な人たちです。

次の写真で表示してある、ゴミのような物。

そう、実は、お守りです。

篭に入って吊るしてあるのもそうです。

こちらに来て日が浅い時は、「捨てに行くのが面倒で、バス亭に吊るしたゴミだろう。」

と思っていまして、イバンの友人に聞いたら、御守りもしくは魔除けとのこと。

「えー、そうなの?私、ゴミかと思っていたわー。」

と言ったら、彼女は子供時代お父さんとジュラウと言う所へ行った際、一つのバス亭にゴミのような魔除け御守りがワンサカ結ばれておりまして、子供心に「これではいけない」と思ったそうです。

確かに、見た目汚いですよ。

イバンの名誉挽回の為にも、これ止めましょうよ。

こんな風にしているからか、中華系の人は垃子とイバン族を俗語で呼びます。意味は良くないです。

一説にはゴミ(垃圾)の子、と言う意味と。


こんな異文化ですが、割りと日本人と似ている所もあるんですよ。

人間って面白いですね。

納豆ラーメンでした!

期待を裏切られ無かった(やっぱりつまらなかった)?

まぁ、まぁ、こんな感じでも良いでしょー。

ゆったりマレーシアン化している納豆ラーメンなのでした。